2015年度第三種電気主任技術者試験

 めちゃくちゃ久しぶりの更新です。前回から5ヶ月ぶりの更新ですか~。そんなに更新していなかったことにちょっとびっくり。時の流れの早さを実感させられます(笑)。

 以前にブログで「今年は機械保全技能士という資格を取る」と書きましたが、その後いろいろな人の意見を聞き「電験3種」という国家資格の取得を目指すことに変更。これを取ろうと思った動機は「法律で定められた資格」と聞いたから。それ故に合格率はめちゃくちゃ低くて10%未満という超難関の試験ということもぼくの中の闘争心に火をつけました(笑)。

 さっそく試験日を調べてみると毎年9月に1度だけ行われている。思い立ったのが3月だったから勉強できる時間は残り6ヶ月といったところ。FP2級は4ヶ月でイケたし~、と思って本屋で電験3種の参考書を立ち読みしてみると「無理だわ、コレ」(笑)。まず、高校や大学で電気を専攻していないと無理っぽいレベルで、電気に関してまったくのド素人のワタクシではその時点ではまったく歯が立たないと感じた。ハイ、終了♪。

 というのは冗談で、とりあえず基礎となる「理論」の参考書を買い徹底的に読み込むことに。参考書は「これだけ」シリーズをチョイス。それから1ヶ月間は理論の参考書とニラメッコの日々。オームの法則はまだいいとしても「テブナンの定理」とかなんじゃそりゃ(笑)。さらに交流回路になると複素数とか出てきて頭の中が「?」だらけに。とどめはトランジスタ・・・。

 4月中旬ぐらいから「電力」の参考書も理論と並行して読み始める。理論の方は1ヶ月間参考書を読み続けたおかげで理解まではできてないが参考書を読むことに抵抗がなくなってきているといった感じ。で、電力も水力だの原子力だの比熱だとか、まあ覚えることが多い。けど、今これを書いて思ったのが電力は本当に物理の分野なんだな、と。そっか、物理だったのか(笑)。

 5月からは引き続き理論と電力の参考書を読みつつ、参考書に載っている問題も解き始める。やっぱり読んでいるだけと問題を解くのはぜんぜん違って、問題を解くことで理解が深まる。ただし、参考書の問題数は少ないから、何度もやっているうちに答えを覚えてしまうからだんだん意味がないように感じてきたけど、とりあえず解く手順を頭に叩き込むと思ってやり続ける。

 6月から理論、電力は引き続き同じ内容の勉強を行い、それに加えて「機械」の参考書を読み始める。これまたいろいろなジャンルがあって、とりあえず変圧器、誘導機、直流機、同期機だけを読んでいくことに。その後にまだ「照明」とか「比熱」とか「伝達関数」とかいろいろわけのわからんものがあるんですけどね。で、変圧器、誘導機、直流機、同期機もけっこう厄介で誘導機、同期機とか頭が混乱してくる。

 7月から6月の内容プラス「法規」の参考書を読み始める。これは参考書も薄いし、文章ばかりだし楽勝な気がする~、というのは本当に「気がする」だけで、理論・電力・機械(の一部)もやりながらの法規なんで、もう頭はパンク寸前。しかしながら、この頃には理論と電力は「わからないことがわからない」ということはなくなってきていたのでだいぶ楽になってきていた(あくまでも理論と電力のみ)。

 8月は過去問を買って夏休み合宿をする予定でいたので、夏休み前に過去10年分が掲載されている問題集を購入。そして夏休み前にある決断を下す。「このまま機械と法規をやると全部落ちる!」。ということで、機械と法規は今年は捨てて理論と電力に全力を注ぐことに。つーことで、夏休みはひたすら理論と電力の過去問を解きまくったんだけどわかったことがひとつ。参考書に載ってない問題もあるよね?(笑)。10年分を一通りやってみた感想は「これはマジでヤバイ。落ちる・・・」。

 夏休み後は参考書をパート分けして読みつつ理論、電力ともに過去問を1日に1年分やるといったスタンスでやってきた。過去問は「解ける」「なんとなく解ける」「まったくわからん」といった感じで、「なんとなく解ける」と「まったくわからん」ばかりの年の過去問を解いていると気分が落ち込むばかり・・・。

 という感じで約半年間、電験3種を勉強してきて昨日が試験本番だったわけです。会場は静岡県だと静岡市のツインメッセのみ。試験開始が9時ということで、浜松から電車で行くとなると朝5時起きということになる。浜松市でもやってくれよ~。まあ、電車の中で参考書読めるからいいかなあ、とか思っていたけど緊張による腹痛のためにそれどころではなかった。相変わらずメンタル弱い(笑)。

 会場に着いたのが7時30分頃。もうすでにけっこうな人がいて、みんな参考書や問題集を見ているので受験者だとすぐわかる(笑)。浜松駅から一緒に乗り込んだ学生服姿の学生も会場にいて「おまえもかッ」と。高校生もフツーに受験してるんだね。スゴイね(笑)。まあ、現役の学生の方が合格率いいと思うけどね、おっさん達より。というか、受験者の年齢層は高校生~定年間際(?)のオッサンまでけっこう幅広いな~と感じた。

 広いといえば会場も広い。ツインメッセの南館大展示場だからそれはまあ広い。このだだっぴろい会場に1500人ぐらいの老若男女(女性もいました!)が集まって解答用紙に向かう風景、ちょっと異様かも。

 さて、まず1時限目は理論。理論は一番時間を費やしているから気合が入る。が、1問目を見て頭が真っ白に。冷静に考えれば簡単な問題なのかもしれないけど、ちょっと不意をつかれた問題に軽いパニック状態。その後も軽いパニックを維持しながら問題を解き進めていき、気がつけば50分が経過。まともに解答をマークできたのが5、6問といった感じで合格ラインに達していない。この時に理論は落ちたと確信。

 2時限目は電力。理論があまりにも酷かったので逆に気分が吹っ切れて、電力を始める時には緊張感はほとんどなかった。電力は理論ほど難しいとは感じなかったけど、それでも「合格できる!」という確信は持てず。しかも、終了間際にB問題でボンミスを犯していることに気付き、1問は直せたけどもう1問は直すことが出来ず。もしこの1問が合格を左右することになったらショックで立ち直れないなーと落ち込む。

 昼休みを挟み午後の部突入。午後に行われる機械と法規は勉強してないのでただ座っているだけ。とりあえず運試しということでマークを塗りつぶしてみた。あ、ちなみに解答は5択マークシート方式となってます。なので、運が良い人は勉強してなくても合格できちゃうけど、どーせ運を使うなら宝クジで運を使いたい(笑)。ということで、機械と法規は適当にマークして終了。

 解散となったのは17時20分頃。9時から約8時間が経ち、精神的に疲れがすごい。追い討ちをかけるように外は大雨。傘持ってねーし。ツインメッセから静岡駅までシャトルバスが出ているが、この大雨の中ずぶ濡れで待つ根性はないのでタクシーを使うことに。タクシーの運転手の優しい感じの方で心が和むが、それでもバスの運賃の5倍を払うのは痛い。

 浜松へと向かう電車の中で解答速報が出ていることをスマホで知る。電車に揺られながら「全部落ちているだろうな~」という現実と「もしかして運が良くて3科目ぐらい合格してるんじゃないか」という妄想が交互に押し寄せる。「全部落ちていたらこれで終わりにしよう。これで楽になる」と自分に言い聞かせる。「逆に1科目でも合格していたらどうなるんだろう?」「また勉強の日々になるのかな~」とかボンヤリと考えているうちに浜松に到着。

 帰宅後、まずは夕飯を食べ空腹を満たす。少し落ち着いたところでパソコンに向かい解答速報を表示させ、まずは本命ではない機械と法規から自己採点してみる。機械30点、法規約40点ということで不合格。運はなかったか~。でも、適当に解答したわりにけっこう合ってんじゃん(笑)。

 次に電力。ボンミスを引きずりながらの採点・・・、70点!?。おー、合格してる!!!。テンションMAX(笑)。その勢いのまま理論も採点してみると、前半の10問で8問正解している。えっ、残りの10問で4問正解してれば合格じゃん!。今日一番のテンションMAX・・・、が後半の10問は1問しか正解していなくてテンション一気にドン底(笑)。つーことで45点ということになる。あと3問だったのに。しかも、超簡単なB問題をミスってて、これであと10点稼げた。

 基本的に60点で合格とされているだけど、平均点によって合格ラインが下げられることがあるらしく、理論はさっきのミスがなければもしかして・・・という可能性もあった。でもこんなレベルで合格してもダメだと自分に言い聞かせる。理論は試験中に諦めた時点で確実に実力不足だったわけで、理論だからこそもっと真剣に取り組まなければならないんです。

 まだ正式ではないけども一応電力は合格したので、また来年受験するつもり。電験3種は科目合格制でその後2年間は合格した科目については免除となる。つーことで来年は理論と機械を受ける予定でいる。余裕があれば法規もやる。とりあえず年内に理論は完璧にする。モチベーションは上がってますよ~。なんだかんだで今回の試験はいい経験になりました。


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