オーエスジー、開幕4連敗・・・
金曜日に「トヨタvsオーエスジー」のゲームがBS−iで放送された。
このゲームまでにオーエスジーは開幕2連敗を喫していた。しかし、負けながらも新加入のPGのホーキンスとCのエスティルがけっこう活躍していたようなので、彼らのプレイを見ることを楽しみにしていた。
まずはホーキンス。加入前の噂では「超スピード」とか聞いていたけど、絶対的なスピードはあまり速くはない選手。まあ、スピードはあるんだろうけど、思ったよりは速くないという印象。スパーズのトニー・パーカーみたいな選手を想像したが残念(笑)。しかし、ボールハンドリングの巧さと緩急をうまく使うことでディフェンスを抜き去ることは容易のようだ。
この選手はボール運びやパス(アシスト)でチームに貢献できる選手で、得点も1試合平均15点は期待できると思う。オーエスジーはアウトサイドが得意な選手が多い中で、こういったドリブルでかき回せる選手がいるとオフェンスのバランスが取れていいかもしれない。サウスポーから放たれるドリブルからのジャンプショットもけっこう精度が高い。
センターのエスティルはカップ戦でプレイを見た時に、ちょっと動きにムラがあると思った記憶があるが、トヨタ戦を見るとゴールしたの存在感が増したな、と思った。
これまでのスタッツをを見るとFG%が高く、おそらくゴール下でキッチリと仕事ができているということだろう。オフェンスのバリエーションはあまり多くなく、決して器用な選手ではないけれど、自分のエリアであるゴール下では如何なく強さを発揮するオーソドックスなセンターと言えると思う。当然、得点だけでなくリバウンドも期待できる選手だと思う。
ホーキンスとエスティルはケンタッキー大の同級生のようで、プレイを見ているとけっこう息が合っていると思う部分があった。ホーキンスとエスティルで2対2の局面をつくっていけば安定した得点が期待できると思う。そして、エスティルのインサイドが機能することでアウトサイドの朝山や川村といったアウトサイドの選手も活きてくるはず。
ここまで開幕4連敗中のオーエスジー。負けて続けている原因は、アウトサイド陣の不調とディフェンスがうまく機能していないことが挙げられる。特にディフェンスはここまで1試合平均の失点がリーグワースト(89.3)で、やっぱり70点台まで下げる必要があると思う。「KAZUディフェンス」と呼ばれるマッチアップゾーンを採用しているわけだけど、運動量を必要とするディフェンスのためか、3Q終盤あたりで機能しなくなる時間帯があるような気がする。
まずは1勝すること。1つ勝つことができれば、もうちょっと楽にプレイできるようになるのかもしれない。負けの連鎖から早く脱出したい。それにはやっぱり若きエース川村の復調が求められる。アジア選手権でのプレイが川村本来の姿ならば、今は1割も力を出せていないと思う。
シュートが入らないからといって先発を外されたり、シュートを躊躇するのではなく、チームが川村をエースと認めたのであれば起用しつづけ、川村自身も失敗を恐れずにガムシャラに3ポイントを打ち続けることが復調への第1歩だと思う。
川村がチーム浮上の鍵を握っていることは間違いない。
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