徳島での五輪予選が始まりました。
1次リーグのレバノン戦では3Q終盤までに12点差つけられていたものの、日本のマッチアップゾーンがみごとにハマリ逆転勝利をおさめた。
1次リーグの重要な試合とされたレバノン戦であのような勝ち方ができ、これは勢いに乗れると思った人も多いのではないか。
そして、昨日から2次リーグ。
結果はみなさんご存知の通りだと思うので、試合内容については書きませんが、敗因についていくつかぼく個人の意見を書いていきたいと思います。
・ハーフコートバスケットがイマイチ
昨日のカザフのようにスピードもあって高さもある相手を攻める場合、日本にはこれといった打開策がないように見えた。あるとすれば折茂と川村の3ポイントだけ、といった感じ。
合宿を見学したときに、速攻のパターンは幾つか練習していたのを思い出した。1次リーグの時のように格下の相手の場合は速攻・速攻・速攻でいけるかもしれない。だけど、昨日のようなガチの試合になるとそうは速攻は出ない。しかも、日本の速攻はアウトサイドシュートを狙うものが多く、入りだせば止まらなくなる折茂や川村のシュート力は魅力だけど、今大会では入らないときはまったく入らない。
ハーフコートで攻める場合、やっぱりPGの出来が重要になってくるけど、五十嵐にしても柏木にしてもゲームをコントロールできていない。というか、日本の攻撃はボールがなかなか落ち着かない。
もうちょっとPGに得点力が欲しいのと、インサイドアウトを活かしたいのならば、たとえブロックされてももうちょっとインサイドで勝負してもいいんじゃないか、と思う。
昨日は桜木Jrがインサイドでけっこう勝負していて良かったけど、最後のフィニッシュが甘かった。
・リバウンドが取れない
鈴木HCはさんざん「リバウンド強化」と言っていたけど、昨日は完全にリバウンドで負けていた。
日本は高さがない分、全員でリバウンド取る意識がないとちょっとツライ。インサイドの選手ばかりがリバウンドを取るのではなくて、もうちょっとバックコート陣も頑張って欲しい。
・ディフェンスの対応が遅い
昨日のカザフは3ポイントが凄かった。と思ってスタッツを見たら日本のほうが成功した数、成功率ともに上だった。
しかし、この3ポイントをもうちょっと抑えられたらどうにかなった試合じゃないか、と思う。
まあ、難しいところもある。というのもカザフはインサイドの選手が3ポイントを打ってくるために、なかなか対応が難しいのかもしれない。あと、シュートモーションが異様に早いのでブロックも難しい。となると、ボールを持たせないディフェンスをするしかない。
なんにしても序盤からあれだけ3ポイントを決められていたんだから、もうちょっとなんとかして欲しかった。疲れてきたらシュートも落ちてくるだろう、なんて考えは甘いです。
・フリースローが下手
これまでの全4試合を見て、日本なんであんなにFTが下手なのか、と疑問に思った。合宿でもFTの練習をたくさんしていたのに・・・。メンタル面が弱いのか・・・。
昨日の日本のFT成功率は12/21で57.1%。昨日は93-85というスコアで負けているから、ば単純に計算して全部入れていれば勝っていることになる。
あまりにも成功率が悪いと、ファールゲームになったときや、競っている場面で相手がファールしやすくなる。
・ターンオーバー
昨日は8点差までは点差が縮まるけどそれから先がなかなか、という重苦しい試合だった。
ここぞ、というときにつまらないターンオーバーがあったりしてリズムに乗ることができなかったと思う。もうちょっと玉際で頑張って欲しい。
まあ、大雑把にいってこんな感じですかね。
個人的に桜井良太のプレイタイムが少ないことに不満がある。同じポジションに折茂や川村がいるから仕方ないけど、PGとしての資質もあると思うから、今日の韓国戦は「PG桜井」という奇策でどうでしょうか。そうすれば高さが出る。つーか、奇策は絶対にないと思うけど。あの身体能力を活かしたドライブは魅力的ですよ。相手のファールも誘えるし。
まあ、うれしいことと言えば川村が連日活躍していること。あのシュートタッチとシュートモーションの速さ、これは合宿で見た時に「凄い!」と思った。かなり遠くからでも狙っていけるからね。ベテランの折茂が先発ではなくて控えで使ったほうがいいんじゃないか、と思う。トヨタ自動車のようにね。ベンチ層が上がるというか。
韓国がどういった相手かよく知らないけど、勝つためにはターンオーバーを減らしてインサイドでファールをもらえるようなプレイができればいいんじゃないか。アウトサイドは絶好調なんだし、インサイドでもうちょっとゴリゴリやって欲しい。あとはFTをせめて70%ぐらい決めようよ。
とにかく、後がない。先日、サッカーアジアカップでは韓国に負けてしまったので、バスケで借りを返して欲しい!