韓国に完敗

とおりすがり

2007年06月06日 20:03

 アジア選手権、日本対韓国。ともに全勝で迎えた大一番、結果は90−68という予想外のスコアで韓国に完敗した・・・。

 何が悪かったのか。というよりも何もいいところがなかった。「今回負けても決勝トーナメントで対戦したときに勝てればいい」と思う人もいるかもしれないけど、次やって日本が韓国に勝てる確率はかなり低いように思う。今のままでは。 
 この大会を通して、日本のオフェンスのリズムがだんだん悪くなっていってるように思う。
 個人的な意見を言わしてもらうと、選手ひとりひとりに攻める姿勢が感じられない。パスを早く回してスキがあれば3ポイントを狙っていく、というのが日本の攻めのパターン。しかし、パスばかりをしていてもディフェンスは何も恐くはない。
 今日、たまたま田臥勇太選手のブログを見たんだけど、ブログに興味深いことが書かれていた。ちょっと引用させてもらう。

「常にゴールに向かってプレーしている選手、もしくは常にシュートを狙っている選手と、あまり攻める気が無さそうな選手、もしくは消極的になっている選手のプレーの違いが見ていてはっきりとわかりますね。ゴールに向かってプレーされると、ディフェンスしてる方はやっぱり怖くなるだろうし、アグレッシブなプレーがファールを誘ったり、もしシュートが外れてもオフェンスリバウンドが取れたりと、何かしらプラスに働くことが多い気がします。そんなアグレッシブなプレーをするためには何が必要なのか。それはやっぱり強いメンタルが絶対に必要なんだと思います。そのメンタルこそがこれからの自分には必要だし、アグレッシブにプレーすることも必要なんだと・・・」

 つまりはゴールに向かう姿勢がないとディフェンスはなにも恐くないし、自分のオフェンスのリズムも掴みづらくなる、ということではないか。そして、攻める姿勢というものは精神面の強さも必要だということ。
 終盤に内海選手が7連続得点を決めたときのように、全員が最初から「自分が攻める」という気持ちでいって欲しい。
 
 しかし、韓国は強い。攻守ともに穴がないという感じ。
 オフェンスにいたってはアウトサイドあり、インサイドあり、そしてパワープレイありと男子顔負けのプレイをする。ひとりひとりに「攻める」という気迫を感じることができた。
 ディフェンスは山田選手のところでダブルチームにはいかず、ほとんど自分のマークする相手だけをチェックしていたように思う。山田選手を警戒してアウトサイドシュートを決められるよりは、シュートがあまり上手ではない山田選手に攻めさせたほうがいい、という考え方なのではないかと思った。なによりもハ・ウンジュ選手がいるから十分なんだけどね。

 明日のマレーシア戦は勝つだろうから、いったんそこで悪い流れを断ち切ってから決勝トーナメントに挑んで欲しい。1位はおそらく韓国になるだろうから、日本の相手は中国かタイペイとなるはず。Bチームの中国には勝てそうな気がするが、タイペイは前回のような自滅はしないであろうからちょっと恐い相手だな、と思う。
 とにかく攻める気持ちが必要です!

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