プリンストンオフェンス

とおりすがり

2012年11月05日 12:40

 レイカーズ開幕3連敗っすか~。オフに大型補強をして注目チームのひとつに挙げられていたのに、蓋を開けてみれば開幕3連敗で未だ今シーズン勝利なし。なんでもプレーシーズンマッチも8戦全敗だとか。PGに現役では屈指のPGと言われるスティーブ・ナッシュ、センターに現役最強のドワイト・ハワードを加えた新生レイカーズに何が起きているのか。なーんて、ちょっとカッコつけてみた(笑)。

 初戦のマブス戦は放送があったけどほとんど見ていなくて、第3戦目となるクリッパーズ戦はじっくり見ることができた。まず、今シーズンのレイカーズのポイントとなるのが「プリンストンオフェンス」の導入でしょう。かなり昔にこのブログでも紹介しているプリンストンオフェンス、ではプリンストンオフェンスとは一体どんなシステムなのか簡単に説明してみましょう(つーか、以前の記事のコピーだけど)。

 プリンストン・オフェンスを簡単に紹介すると、プリンストン・オフェンスはプリンストン大のコーチであるピート・キャリルによって発展させられたオフェンスシステム。このオフェンスの特徴は頻繁に動くこと、パス、バックドアカット、そして規律正しいチームワーク。通常、PGがトップの位置でボールを持ち、他の4人が3ポイントラインのあたりに広がった状態から始めるようです。基本的にセンターがハイポストでボールをもらい、他の4人が広がった状態から動き回ってボールをもらうことが多いのではないでしょうか。

 まあ、言ってみれば「脱・コービー」なシステムなわけですよね。個人の力に頼らずにみんなでゴールを目指すみたいな。「センターがハイポストで起点になる」ということで、この役割にはガソルがぴったり。パスがさばける選手ですからね。確かにハイポストでガソルがボールを持つシーンが見られるけど、その先がいつもと変わらない気がする。ハワードがハイポストでボールを持って、パスが出せないからジャンプショットを打つシーンもあったしね。

 クリッパーズ戦はナッシュが怪我で欠場していて先発PGはブレイクだったけども、PGはもうちょっと得点力あるほうがいいのかもね。ナッシュはアウトサイドシュートはあるけど、基本的にランアンドガン、もしくはピックアンドロールが得意という印象があるんで、プリンストンオフェンスに合ったPGかどうかは今のところ微妙。まだフィッシャーのほうが合っているような気がするけどね。

 オフェンスシステムが浸透していないのでおのずとターンオーバーも多くなってここまで1試合平均で16.3という数字。クリッパーズ戦でもパスミスが多く、選手間の連携がうまくいっていないと感じますね。「規律正しいチームワーク」が必要とされるみたいなんで、コービーみたいにボールを持ちすぎる選手がいるとリズムが生まれないのかもしれない。ならばコービーを起点にすればいいと思うけど、やっぱりひとりでシュートまでいっちゃうよね(笑)。怪我のわりには調子良いみたいだし。

 レイカーズのベンチを見ると、マイク・ブラウンHCの横に座っているおっさん、どっかで見覚えあるなーと思ったら、昔ウィザーズでHCをしていたエディ・ジョーダン氏だった。彼はウィザーズ時代にプリンストンオフェンスを導入していてそこそこ成功していた記憶がある。で、今はレイカーズのオフェンス担当のアシスタントコーチをやっているとか。「ならば彼がHCやったほうが早いんじゃないの?」って思うのはぼくだけ?。なんか、レイカーズにブラウンHCは合ってない気がするんだよね。理由は特にないけども。

関連記事