ウエスタン頂上対決

とおりすがり

2013年01月24日 12:14

 ひさしぶりにNBAネタです。昨日はWOWOWにてサンダー×クリッパーズのゲームを放送。サンダーとクリッパーズは現在ウエスタンの首位争いをしているチーム同士。まあ、おそらくウエスタンカンファレンスのファイナルはこの2チームの対決になるのではないかと予想されるんで、きっと白熱したゲームになるのではないかと期待していました。ちなみに前回の対戦は延長の末にサンダーが勝利している。

 ぼくの見所としてはクリス・ポールがウエストブルックをどう打ち負かすのか、ということだったけど、残念なことにクリス・ポールは怪我による欠場・・・。ん~、となるとスターターではサンダーが俄然有利だなあーと思って見ていると、序盤はクリッパーズのディフェンスがうまく機能しサンダーをロースコアに抑える。

 しかしながら、クリッパーズもクリス・ポールの代役でスターターに起用されているブレッド・ソーのジャンプショットの精度が悪く得点が伸びない。クリッパーズのオフェンスは完全にグリフィン頼み。クリス・ポールがいればまだディフェンスの集中が分散するんでグリフィンも活きてくるけど、今回はそうはいかない。

 そうするとオフェンスが単調になってしまいリズムが悪い。それでもグリフィンは孤軍奮闘といった感じである程度インサイドを支配。あとは序盤んだけだけど、ジョーダンのオフェンスリバウンドが流れを引き寄せていた。1Qはクリッパーズがリードして終わるかと思いきや1Qの最後にサンダーにランを出されて同点で終了。

 2Qに入るとマーティンのアウトサイドが面白いように決まり流れは完全にサンダーペース。後半になるとデュラントにエンジンが掛かりあとは面白いようにシュートを決められて試合終了~って感じ?(笑)。どうしてもディフェンスがデュラントに引きつけられてしまうんで、そこからパスをさばかれサンダーのアウトサイド陣に面白いようにシュートを決められてしまった。

 ブレッド・ソーはピックアンドロールが得意ではない選手、というかあまりパスが巧いガードではない気がする。自らのペネトレイトからリズムを作るタイプのPG。そうするとクリッパーズの強力なインサイド陣があまり活かされてこない。これがクリス・ポールとの決定的な違い。そうなるとディフェンスとしては守りやすいのではないかな。とにかくクリッパーズのオフェンスはインサイドにボールが入らなかった。

 今シーズンのクリッパーズの躍進の要因としてはセカンドユニットの豪華さがあるけども、今回は不発。でもね、オドムが復調してきたみたいでそれはうれしいニュース。グラント・ヒルは渋い活躍はするけども40歳という年齢もあってか運動能力の低下による「球際の弱さ」が目立った。ビラップスもなかなかコートに立てないようなので、プレーオフに向けてちょっと不安はある。

 逆にサンダーは控えの主力としてはコリソンとマーティンぐらいだけど、スターターがまだ若い選手ばかりということでベンチにいる時間が短く、戦力が大幅にダウンする時間帯がほとんどない。とにかくスターターはリーグ屈指のユニットなんで、これがゲームの最初から最後までコートに立っているとなると、負ける要因を探すのが難しい。あとは怪我人が出るかどうかで、怪我さえなければ今シーズンは・・・。

 まあ、今回の敗因はクリス・ポールが不在だったことでしょう。つーか、それじゃあダメなんだけどね。グリフィンとジョーダンがコートにいる時間帯はインサイドを活かすことのできるPGが必要だと感じる。逆にセカンドユニットの場合はブレッド・ソーでいいんだけどね。もしくはブレッド・ソーが成長してパスもさばけるPGになれば面白いんだけど。ブレッド・ソーの成長がチーム力の底上げにつながるんで今後の彼のプレーに注目していきましょう。

 それにしてもサンダーは攻守ともにハイレベルでバランスのとれた良いチームですね。もはや優勝候補筆頭。クリッパーズとグリズリーズじゃあ勝ち目ないかな・・・。

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