不況・・・

とおりすがり

2009年01月08日 15:02

 昨日、ある人からのメールに「今年はスポーツ界は大変な年になるでしょうね」と書かれていたけど、まさにそうだろうなと思います。モータースポーツではホンダがF1から撤退し、スバルとスズキがWRCから撤退。モトGPのカワサキも活動休止を検討しているとか。他のスポーツでもアメフトのオンワードやホッケーの西武、陸上のファイテンなどが廃部になるらしいし、休部になるところもけっこうあるみたいです。

 同じメールに「フェニックスのbjリーグ参入が昨年でよかった」と書いてあったけど、これもそう思います。まあ、参入がすでに決定事項だったとしても、不景気の真っ只中で活動を開始しなければならないとわかったとき、チーム関係者の苦労は大変なものだと予想できますからね。スポンサーの獲得なんかはそうとう大変なものになると思います。フェニックスとしては、新規参入チームの2年目というのが一番重要な時期(ファンが定着するかどうか)だと思いますが、そういう時こそ「わが街のチーム」として市民が盛り上げていかなくてはいけないところでしょう。

 以前、このブログでJBLとbjリーグのチームが1年間活動する際の運営予算みたいなものを算出してみたことがあって、JBLの場合は3億から3億5000万、bjリーグは1億5000万から2億ぐらいだったと思います。bjリーグは完全なるプロリーグなんで、経営は自分達でスポンサーを集めたり集客したりして頑張るしかないにしても、JBLの実業団チームはけっこう厳しい年になるんじゃないでしょうかね。

 だって、大手の企業などで「派遣切り」とか雇用に対する問題があるなかで、そんな企業が自社でスポーツチームを抱え込んで「チームに年間3億円使っていますよ〜」なんて大きな声で言えないと思うんです。3億円あったら何人の人を雇えるかって話にもなるし。まあ、それ以前に経営が悪化して従業員を切っているのにスポーツチームを抱えていること自体がおかしい・・・と思われても仕方がないと思います。

 しかし、企業がスポーツチームを持つことは、その企業の経営方針の中に組み込まれたひとつの有益な事業であるのであれば、文句は言えないと思います。まあ、だいたいが企業の広告塔的な存在でしょう。チームや在籍する選手の活躍によって企業の知名度が上がるのであれば、ただ一方的に批判するものどうかと思います。ただ、実際に廃部や休部に追い込まれているチームがあるという事実を考えると、もはや企業スポーツが存在するメリットが無くなってきているということなのかもしれませんね。

 ただ、企業チームが廃部になったりすると、所属していた選手たちは困ってしまうわけで、例えばバスケチームだったらクラブチーム化してチームを存続させようとすると思うんです。選手も生活がかかっていますからね。そうなったときに“スポーツ法務”が絡んでくるはずなんですね〜。スポーツ法務という仕事に携わることでなにか日本のスポーツ界のお手伝いができたらいいなと思っています。甘いかな?(笑)。

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