BAD ASS！

　昨夜は予定通りプロ野球が放送されて、女子アジア選手権の模様は午後１０時からの録画での放送となった。結果を先に見てはつまらなくなると思い、テレビやインターネットでスポーツ関連のものを見ないようにして午後１０時を待った。

　結果は６７−５８で日本の勝利。実に４年９ヶ月もの間、日本はチャイニーズ・タイペイに国際試合で勝っていなかったらしい（８連敗中）。過去の雪辱を晴らすとともに、ますます今大会に勢いをつけた。

　タイ戦で「ゲームの入り方が悪い」と書いたけど、タイペイ戦も最初の２分ほどはちょっともたついた感じがあったけど、４分あたりから一気に走り１５連続得点。中国戦と同様に、最初に流れをつくることでまずは勢いがついたし、その後悪い流れになったとしても常にリードを保っていたのでそれほど焦る場面もなかったように思う。ただし終盤を除いて・・・。

　この日のタイペイはミスが多く、ハッキリ言って自滅したと言ってもいい。シュート成功率も悪かったし、「ここぞ」という場面でターンオーバーとなったりしていた。
　しかし、後半の３Ｑからディフェンスを強化し、徐々に点差をつめてくるあたり自力があるな、という印象だった。
　タイペイはディフェンスが良かった。日本の山田選手をインサイドで自由にさせなかったし、アウトサイドのチェックも早く、日本はけっこう攻めあぐねていた。ただ大神選手だけは抑えきれなかった。

　日本の勝因はディフェンスで粘れたこととリバウンドで頑張れたこと。リバウンドは戦いを重ねるごとに積極性が増してきているような気がする。第１戦目の中国戦と比べると、明らかに取りにいく姿勢というものが見られて頼もしい。
　あとは、どうしても点を取れない時間帯があるんだけど、そこをディフェンスで粘れたこと。点差をつめられても逆転されることがなかったのでよかった。
　
　問題はシュートの精度。これはリバウンドと逆で悪くなってきているように思う。大神選手だけが高いアベレージを維持しているようだけど、他の選手の３ポイントの精度が良くない。日本はどうみても３ポイントが生命線なので、ここの精度をもっと上げていかないと自滅パターンに陥ってしまう可能性がある。
　速攻からの早い攻めというのが日本の特徴らしいけど、アウトサイドシュートという選択ではなく、レイアップでもちこんで最悪でもファールをもらうようなアグレッシブなプレイがもっと必要なんじゃないか、と思う。そういうプレイで勢いづくこともあるし。
　それと期待の山田選手ですけど、うまく機能しなかった。イージーなシュートミスもあって自ら流れを悪くしている。セットオフェンスの場合には、インサイドの山田選手が頑張らないとアウトサイドが機能しなくなる。インサイドでダブルチームにきたところをオープンになっている選手が３ポイントを決めていくことでリズムが生まれてくるはず。
　韓国戦での山田選手のデキは果たしてどうでしょうか。

　４Ｑ終盤で大神選手がファールアウトしてから流れがタイペイに傾いたときにミスが連発してしまったんだけど、とにかく焦ってはいけない。プレッシャーに負けずに落ち着いてボールキープして欲しいと思う。。そこで慌ててしまうとディフェンスに付け入る隙を与えてしまう。ボールを取られることを恐れて簡単に味方にパスを出すのではなく、そういう場面だからこそ自分がなんとかするという強い気持ちが全員に必要。
　終盤で競っている場合は、とにかく相手に勢いに乗らすようなミスは絶対にしてはいけない。２分もあれば１０点差などあっけなく逆転されてしまうのがバスケの怖さでもあり面白さでもある。

　今日は韓国との全勝対決。ここで勝利すれば韓国と準決勝であたることはなくなるはず。中国がＢチームという構成なので、韓国とは決勝であたったほうがいいんじゃないかな、と。そうなると準決勝の相手は中国かチャイニーズ・タイペイになるんだけど、どことあたっても厳しいことには変わりはない。
　昨日の勝利で決勝トーナメント進出が決まったので、あとは怪我をしないように戦って欲しいです。とはいえ、韓国戦ともなるとそうも言ってられないんですけどね・・・。