金曜日に有給休暇を取って紀伊半島ツーリングに行ってきました。紀伊半島をグルッと回る予定で、さすがに一日では厳しいので一泊二日で行こう、ということで金曜日と土曜日で行く予定を立てました。さすがに土曜日、日曜日のプランでは月曜日の仕事に支障が出ると思ったわけです。一緒に行くのはトリッカーのN君だけど、同じ部署の人間がツーリングのために同時に休めるか心配でしたが、バイク好きの上司のおかげで無事に有給休暇を取得できました。
予定では紀伊半島を時計回りにグルッと回ることになっていて、ルートとしては伊良湖からフェリーに乗って鳥羽まで行き、そこから熊野古道(那智の滝)→串本→白浜→和歌山→松坂→伊勢神宮→鳥羽まで戻るという感じ。一日目も二日目も400kmぐらい走ることになるはずなんで、けっこう厳しい旅になるのではないかと思ってました。
金曜日の朝の集合場所は浜名バイパスの坪井ICの近くのコンビニ。伊良湖フェリーの第一便が8時10分で20分前までに行ってなくてはいけないみたいなんで、コンビニには6時15分に集合することにしていました。家を出たのが5時45分。まだ空は真っ暗だったけども、コンビニに向かうまでに空が明るくなってきたけどめっちゃ寒い。
コンビニに着くとN君はまだ来ていないのでコンビニにてホッカイロを購入。とにかく手の指先が冷たい。途中の休憩の時にホッカイロで手を温めようと思っていたけど、あんまりホッカイロを触る機会はなかった気がする。5分ほど待つとN君が登場。トリッカーはお尻がかなり痛くみたいで座布団をシートに敷いていたけど、バイクに座布団って見たことないよ(笑)。
さて、最初の目的地でもある伊良湖を目指す。まあ、とにかく寒い。金曜日ともあって通勤だと思うけど朝からクルマがけっこう走っている。42号線を走っていると通学中の小学生を見掛ける。横断歩道には旗を持った父兄の姿もチラホラ。なんか仕事をさぼって(?)ツーリングをしているのが申し訳ないような気分になる・・・。
7時35分に無事伊良湖に到着。チケット売り場にて往復券を購入。250ccのバイクだと3500円なんだけど、往復券を購入することによって帰りのチケット代が2800円と安くなる。朝イチの便に乗るクルマは5、6台と少ない。まあ平日だからね。そしてバイクはぼくらだけ。伊良湖で時間があればなんか食べようかと思っていたけどまだ売店はやっていなかった。
ぼくは乗り物酔いしやすい体質なんでフェリーがかなり心配だったけども、ぜんぜん船は揺れることなくかなり快適だった。船内でぼくはパンを購入し、N君はカップラーメンを購入。カップメンは350円だったかな。どんだけぼったくってんの(笑)。船内は暖房が効いていてかなり暖かく、さっきまで冷え切っていたのにジャケットを脱がないと暑いくらいだった。いや~、フェリーって素晴らしいなあと思ったよ(笑)。
9時5分頃に鳥羽に到着。外は思ったよりも暖かく風もないし天気も良い。なんというツーリング日和なんだろうか。さて、ここから熊野古道大門坂までは180kmぐらいある。いきなりの長距離の移動になるけども、まだ旅も序盤なんで元気もある。途中道を間違えて10kmほど余分に走ることになったけど、そんなものまだ気にならないレベルだった。国167→県16→国260を経由し国42に。
国42をひたすら南下し那智駅前の交差点を右折し少し走ると熊野古道大門坂Pに到着。時刻は13時30分ぐらいだったかな。ぼくらは大門坂から那智の滝まで迷ったりしながら40分ほど歩いたんだけど、もっと上まで(那智の滝付近まで)バイクで行けたらしい。まあ、樹齢800年のぶっとい杉を見ながら歴史を感じさせる石畳を歩けたんで良かったけどもね。
大門坂の辺りはぜんぜん人がいなかったのに、那智の滝まで行くと人がたくさんいる。観光ツアーらしい。平日だけどツアーで来る人いるんだねえ。まあ年配の方が多かったけども。40分ほど歩いてきたのに那智の滝を見た時間は2、3分ぐらい(笑)。なにしろ時間が押してきていて、明るいうちに潮岬まで行くには15時30分には大門坂を出なくていけなかった。ここで本日初めての食事をとる。といってもうどんなんだけどね。つーか、今回もなんだか余裕のない旅になってきていると感じ始める・・・。
那智の滝から大門坂Pまではバスで下山することに。時間もないけど、ここまですでに250kmほどバイクで走ってきてさらに40分ほど山登りでしょ。さすがに疲れもあるんだよね。那智の滝から大門坂Pまでバスだと5分ほどで到着・・・。めっちゃ早い!(笑)。この大門坂からの那智の滝までのコースは那智の滝までクルマで行く人が多いみたいですね。
潮岬は本州最南端。伊豆に行ったときには石廊崎で「伊豆最南端!」と盛り上がったけど、今回は本州最南端だからね。規模が違うっちゅーねん(笑)。潮岬まで行くまでに陽はだいぶ傾きすっかり夕暮れに。本当は串本で「儀平」というお店でかりんとう饅頭を食べる予定だったけど、寄っていたら陽が暮れると思い通過。で、到着したときが本当に陽が沈む瞬間でギリギリ夕陽が見ることができた。やっぱり平日ということもあって他には人がいなくて、到着したときにはやっていたお店も駐車場に戻ってくるころには閉まっているという淋しい状況。
さて、ここからは宿泊予定地である白浜町を目指し国42をひたすら走る。辺りはすっかり暗くなってしまって、本来ならば気持ちの良い海岸線沿いを走っているはずなんだけども何も見えない(笑)。そして寒い。県42に入ると遠くにホテルの灯りらしき光が見えてきた。そして白浜の温泉地にくると硫黄の匂いが漂っていて気分は高まる。
19時ちょい前にに本日の宿である「素泊まり専科プチ白浜」に到着。その名のとおり素泊まり。とりあえず安い宿を探していたらそこになっていた(笑)。バイクを駐車場に停めるが、そこは屋根もない野ざらし状態で防犯上かなり心配もあったけど、こういう所でそーゆーことはないよなーと思ってはいたけど、それでも一晩中心配だった。まあ、結局は何もなかったんだけどね(笑)。
チェックインを済まし、さっそく温泉に行くことに。本当は「牟婁の湯」に行くつもりだったけど、宿からは歩いてだとちょっと遠いので「白良湯」に行くことに。源泉はどこも一緒らしい。ぼくは温泉に入るのは10年ぶりぐらいで、温泉の入り方みたいなのがわかってなくて、いきなり熱い湯に長く入ってしまったので完全に逆上せてしまった・・・。脱衣場で素っ裸で座り込んでしまったよ。N君がスポーツドリンクを買ってきてくれてなんとか復活。恥ずかしい思いをしました。
夕飯は迷ったけども地元の美味い物が食べられると思い居酒屋に入った。その予想通りメニューに「おまかせ定食」というものがあってそれを注文。そして本日の労をねぎらいN君とビールで乾杯。温泉で汗を流したあとのビールは格別にウマイ。居酒屋のママさんが「お腹が減ってるの?」と聞いてきたんで「ハイ」と答えると、800円の定食とは思えないほどの量のおかずが出てきた。その後は常連客らしいおじさんと白浜の話を聞きながら楽しい時間を過ごした。やっぱりこういう居酒屋っていいね。
宿に戻るとすでに22時。居酒屋での話だと6時30分にもなればだいぶ明るくなってくるとのことなんで、やっぱり白浜のキレイな浜を見てから和歌山へ出発することに。つーことで6時45分に宿を出ると決めて布団に入った。今日走ってきたルートを思い出しながら、そして明日の和歌山から松坂に抜けるルートの心配をしながら眠りについた・・・。
なんとなくまとまりがないけど2日目に続く。