いよいよ新生・日本代表「ホッブス・ジャパン」が動き始めました。東アジア選手権の緒戦、チャイニーズ・タイペイ戦を78−66で勝利。内容はともかくとして、最初の試合を勝利で終えたので、これ以上ない幸先の良いスタートを切ることができたと思います。前半を5点ビハインドで折り返すも3Qで逆転、4Qでは20点ぐらいリードを広げる時間帯もあって、これを機になにかを掴んで欲しいところですね。本当に強いチームは3Qに強い・・・ってのがぼくの自論なので、3Qで逆転し突き放すことができたので満足です。
スタメンはぼくが思っていたメンバーとは違っていて、柏木選手、折茂選手、網野選手、竹内(譲)選手、竹内(公)選手の5人。折茂選手が年齢のわりに動けるとはいえスタメン出場っていうのは、このポジションの若手で彼以上の選手がいないってことですかね。まあ川村選手がいれば川村選手がスタメンでしょうけど。ホッブスHCとしては折茂選手のキャリア(経験)を重視したんでしょうね。
ぼくが気にしていた試合の入り方は非常に良かったですね。最初のオフェンスでいきなり得点できたことで、1Qの開始直後は良いリズムで攻められたと思います。ただ、チャイニーズ・タイペイがゾーンディフェンスに切り替えると得点が止まってしまったのは今後の課題ですね。たぶん2−3のゾーンだったと思うけど、もうちょっとハイポストでのプレイに幅があるといいんだけどね。
解説の河内さんも言っていたけど、ハイポストでボールを受けた選手がまずはゴールを見る、まあゴールを見ないまでも簡単にパスを戻すのではなく、インサイドに押し込むようなフェイクをいれながらパスを戻すといってようなプレイができるといいんだけどね。日本の場合は最初からパスすることを前提にボールをもらっているように見えるんで、もっとゴールを狙うためにボールを受けて欲しい。
日本代表は、相手にゾーンをやられたりして攻め手がなくなると、いつもの悪い癖(アウトサイドでの意味のないパス回しとアウトサイド一辺倒)が出始めるんだけど、こういうときに打開できる選手ってのが必要になってくると思う。ぼくは桜井選手はそういう能力があると思っているんだけど、桜井選手ってここ最近の代表戦はいまいちパッとしないですね。なんか、プレイの幅が狭くなってる気がするけど。あと、相手がチームファール5つになった場面でも強引に攻める選手がいないのもダメ。なんでコンタクトプレイを恐がるかな・・・。ブロックされてもいいじゃん。
ダメなところをもうひとつ。それは控えのポイントガード。柏木選手は解説の貴美一さんがベタ褒めするだけあって、かなり安定感があって前回よりも成長していることがわかる。なによりも当たり負けしない強さがある。さて、五十嵐選手はどうか。相変わらず安定感がないですね。プレスをかけられてボール運びすらままならないし、いい加減“ジャンピング・パス”はやめて欲しい。五十嵐選手を出すなら石崎選手に経験を積ませて欲しかったな。つーか、五十嵐選手じゃなくても、JBLにはもっと優秀なガードがいるでしょ。つーか人気狙い?まあ、とりあえず国際舞台での経験はあるとは思いますが。
さて、褒めます(笑)。日本が勝てた要因はなんと言ってもディフェンスでしょう。相手のサイズが小さいとはいえ、インサイドをしっかりと抑えていたし、ディフェンスのローテーションも良かった。ガードにピックされるシーンでも落ち着いて対処できていた。マンツーだけでここまで守れると気持ちいいね。チャイニーズ・タイペイのミスの多さや、シュートの精度の悪さに助けられたこともあるけど、それだって日本のディフェンスが良かったからだと思うし。リバウンドの意識も高く、特にオフェンスリバウンドに積極的に絡んでいたのは頼もしいかぎり。あとは無駄なファールを減らすことができればいいんじゃないですかね。
この試合の勝利の立役者は山田選手でしょう。3Qの残り6分、1点ビハインドの場面でスティールから自ら持ち込んでダンクで逆転。ダンクってのが良かったね。日本人はなかなかダンクする選手がいないからね。このプレイで流れを呼び込んだと言ってもいいんじゃない?どう?。竹内(譲)選手の4Qの活躍も見逃せないですけどね。ぼくは以前から竹内(公)選手よりも竹内(譲)選手を評価しているんですけどね。折茂選手にしても要所要所でベテランらしい活躍。試合に勝っているんで、いろんなところで褒めることができますね(笑)。
長くなってしまった・・・。まあ、まだ1試合を見ただけなんでなんとも言えない部分はありますけどね。本当の勝負は決勝トーナメントからでしょう。チャイニーズ・タイペイに勝利したことで1位通過濃厚になったのは大きい。モンゴルがどういう相手かわからないけど、チャイニーズ・タイペイ戦から良い部分は引き継いで、あとはファール抑えてディフェンスすることと、ターンオーバーを減らすことに重点をおいて試合に臨むことで、良い流れで決勝トーナメントにつなげていって欲しいところです。
そーいえば、前回のアジア選手権で日本を苦しめたチェン・シンアン選手がいなかったみたいだけど、代表入りしてないのかな。彼のプレイを楽しみにしていたんだけどな〜。
日本バスケの火は消えたのか? (2009-08-17 14:33)
韓国に完敗 (2009-08-07 09:00)
アジア選手権の競技方法 (2009-06-22 11:08)
アジア選手権のグループ抽選 (2009-06-18 12:18)
日本代表、有終の美を飾れずも手応えあり? (2009-06-15 10:08)
ホッブス・ジャパン、アジア選手権の出場権獲得! (2009-06-14 01:07)
いや〜思いのほか台湾が弱かったですね。どうも日本以上にドタバタしていたようで、合宿もたった10日間やっただけとか。前のアジア選手権でいた何人かの選手が抜けていたようで、結構強いなとおもった台湾とは別物でした。まあこれで間違いなく東アジアは突破確実でしょう。で、個人的にですがどーにもならない悪い点を1つ。やっぱりインサイドが弱い。台湾は結構ローポストで1対1を仕掛けてきてました。NBAでよく見る攻め方ですが、幸い台湾の選手のシュート精度が悪かったので良かったのですが、簡単にシュートまでは持ち込まれていました。あれ、もう少し精度がよかったらやられまくってます。どーにかせんといかんのですが、1対1はすぐにどーこーできるものでもないですからね。個人的に良い点は、やっぱり折茂です。折茂はシュートもいいのですが、やっぱりディフェンスですね。自分のマンマークの相手が絡んでないと見るや、反対サイドのダブルチームに参加してましたからね。見えないところで結構やってます。あと桜井は、普段PGとして起用されているのに、代表ではSFってのはやっぱ中途半端ですよね。もう少しフィジカルつけてSFとしてやっていった方がいいと思うんですが。網野に負けているようじゃあ・・・期待が大きいだけに。
豊橋の一市民さん
NBAファイナルを見た後にチャイニーズ・タイペイ戦を見たんで、「なんだこりゃ・・・」って思うぐらいにレベルが低く見えました(笑)。
日本の場合は、ポストプレイは「パスの中継地点」的な感覚のように思います。そこから1対1を仕掛ける習慣がないのでしょうね。ノーマークでもシュート打ちませんから(笑)。インサイドの選手は、自分で仕掛けてゴールを狙う、もしくはファールをもらうぐらいの意識改革が必要かもしれませんね。
そりゃNBA見てからじゃきついですよ(笑)。代表戦見てからNBA見ないと・・。NBAなんかではローポストで1対1を仕掛けて、クルっと回ってシュート決めるじゃないですか。もしそこにダブルチームでも来ようものなら、アウトサイドにパスして、3Pシュートをズドーンって感じ攻めるイメージがあります。インサイドのシュートを意識させることではじめてアウトサイドのシュートが打ちやすくなるので、その点攻める気の無い日本のインサイドはイマイチって言われちゃいますよね。センターが3P打つ時代ですが、インサイドで強さを発揮してこその3Pなので、うーん竹内ももうちょっと中で攻めて欲しいですよね。多少強引っていう感じが丁度いいのではないのでしょうか。
豊橋の一市民さん
試合のレベルというか、選手ひとりひとりのプレイの質が違うんですよね。バスケセンスの違いとでも言うか。NBAの選手はすべてのプレイに「ドシッ」とした安定感があり、また状況判断も素晴らしい。
日本は走るバスケ、そして連携重視のバスケみたいなので、インサイドで個人技で攻めるという意識があまり無いのでしょうね。
前の記事
次の記事
写真一覧をみる